2023 INSPIRE DESIGN / INTRODUCTION
東京のバッグ、革小物づくりのルーツである江戸末期の嚢(袋)物。
その一つひとつが江戸の暮らしと、職人たちの優れた技を伝えてくれます。
【TOKYO嚢物(Fukuromono)展】は大切に保存されてきた貴重なアーカイブと、江戸の嚢物にインスパイアされたクリエイターの作品を並列展示した展覧会です。
クリエイターの感性を精緻な技術で仕上げたのは【BAG MAKERS TOKYO】。
伝統を守り新しい革新に挑む、東日本バッグ工業組合によるプロジェクトです。
嚢物がつなげる江戸と現代、時を超えて出会ったバッグの世界を感じてください。
※地図のアイコンをクリックすると詳細をご覧いただけます。
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江戸の粋は、
今日の私たちに何をくれるのだろう。
嚢・ Fukuro。
江戸の人々が持つ装身具を嚢物という。
煙草入れ、巾着袋、入れるものに合わせて作られた自由な形。
機能だけではない。手にする姿が粋か、否か。
その想いに職人たちのものづくりの技が応えてきた。
月・ Tsuki。
姿を変えて私たちの日々に愉しみをくれる。
十五夜、月見酒、その満ち欠けを愛でる気持ちは江戸の風情。
今日も季節を愉しむ気持ちを私たちにくれる。
嚢が月と出会った。
江戸の嚢物に込められた職人たちの技と
新しいクリエイティビティが出会った。
姿を変える月のように、未来へしなやかな可能性を
感じさせるBagが生まれた。
Terauchi Design Office Co., Ltd.代表
クリエイティブディレクター・デザイナー
インテリアデザインオフィス、インテリアショップでの企画経験を経て1998 年に独立し、Terauchi Design OfficeCo., Ltd.を設立。デザイン・ディレクション業務及び現代美術の領域での活動に従事。アイデンティティ確立のための一貫的で多面的なクリエイティブワークを得意とする。自然や情景、日本の美意識を大切にした本質を捉えたプロダクトを発信している。グッドデザイン賞、RedDot Design Awardなど多数受賞。2022年、アートブック「There I sense something」を出版し、第25回日本自費出版文化賞“大賞”受賞。佐賀県唐津市に新しい工芸の魅力を伝えるギャラリー“TOKIWAGI”を開設。